トリスのメモ帳(75) Starlight Prologueに込める想い

こんにちは、トリスです。

ついにラブライブ!スーパースター!!のアニメ放送が終わり、週末からはファーストライブツアーが開幕ですね。既に2期が発表されていて嬉しいですが、そんな期待膨らむ展開の前に自分にとって大切な一曲について語りたいと思います。

今回のテーマはアニメ最終話挿入歌『Starlight Prologue』

と書き始めたは良いものの、現時点では「自分にとって大切な曲なのは分かるけど、なんでこんなに大切なのか分からない」って感覚が強くて。

正直に言えば、好きに理由は必要ないとも思うんですけど、その理由を見つめ直すことで自分がこのライブにどういった要素を求めているかも見えて、もっと好きになれると思います。なので、この何もまとまっていないキモチと向き合ってみようと思います。

あと、自分はLiella! First LoveLive! Tour ~Starlines~の群馬公演初日に参加予定なので、そこに向けての想いみたいなとこも書いておきたいと思います。今の状況も含めて、現地行きたいけど行けない人の分までペンライトを振ってくるよって宣誓みたいなやつです。

アニメ・楽曲の話だけ興味ある方は前半のみで構いません。

気が向く方はぜひ最後までお付き合いください。

 

①私を叶える物語


まずは、Starlight Prologueの話じゃなくアニメ本編の話から。

この曲が発表された12話ってのが11話と強く繋がっている回で、11話で主人公である澁谷かのんが自分自身のトラウマを乗り越えて『私のSymphony』を歌えたことで、”おしまい”に近い状態で止まっていた『私を叶える物語』がもう一度動き出す流れがあります。

その上で、かのんが成長したことでLiella!としての『みんなで叶える物語』もまた始まりを迎えたと思っていて、そこで歌われた曲が『Starlight Prologue』ですね。

結果としては東京大会2位敗退で、かのんが怯える”おしまい”になりました。

これだけ見ると曲名に『Prologue』と入っているのが皮肉のように見えてしまうんですけど、その敗北から『自分達の歌で優勝して、ここに居るみんなを笑顔にしたい』という夢がかのん・Liella!の中に生まれます。

この新しい夢が生まれた12話は云わば2期0話のような立ち位置になって、『Starlight Prologue』という曲名が完全にハマりました。

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ラブライブ!シリーズ見てる時あるあるなんですけど。

『挿入歌の歌詞に、明らかに作詞後・披露直後の想いを込めたコトバが見られる』ってパターンがあって、アニメの中の話で言えばStarlight Prologueってのはかのんが優勝を本気で目指すより前の曲なんですけど、そこの感情に繋がる部分もこの曲には詰まっている気がして。

ここら辺はメタ的に見るより勢いで楽しんだもん勝ち要素だと、私は思います。(他の解釈も当然アリ)

特にスーパースター!!ではこの曲のCDとして”12話盤”というものまで用意されているので、『12話の挿入歌』でもあり『12話を象徴した楽曲』でもあるって感覚はそんなに違和感ないですね。

夢は、新設された結ヶ丘女子高等学校の音楽科に進み、歌でみんなを笑顔にすることです


話を戻して。

かのんに生まれた『自分達の歌で優勝して、ここに居るみんなを笑顔にしたい』って夢が単純に好き。

これって元々かのんが口に出していた『歌でみんなを笑顔にする』って夢が変化したモノで、ラブライブ!優勝ってのが疑似的に目標に据えられているけど、ラブライブ!ってのは夢を叶えるための手段の方なんですね。

音楽科に入れなかったかのんがスクールアイドル(に狂わされた陽キャと出会って、一番叶えたい夢への新しいルートを見つけた。

元々この1話冒頭に語る夢も、Liella!オーディションの伊達さゆりさんが口にした『歌で誰かを笑顔にすることが出来るようになりたい』に結ばれた夢だから大好きなんですけど、それがさらに進化したことがすごく嬉しかったですね。

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そして。

それはかのんだけじゃなく、他メンバーの場合でも、形を変えた夢はあって。

恋の場合なら『母が遺した学校を存続させたい』から『大好きなこの学校を誇りたい』に変化していますよね。

そんな彼女が、母親が大切にした”結”の文字を冠した歌詞を担当しているのも、この曲が好きな理由のひとつです。

ぎゅっとね 結んでった僕らの願いは

思いもよらないカタチに変わってく

 

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②心が駆けだす物語


ラブライブ!って『走る』だと思う。

端的すぎますけど、これがラブライブ!らしさの本質だと思っていて、そもそも大人になると日常のなかで走ることなんてほぼ無いですよね。だから『走るイコール青春』みたいな感覚はおかしくないはず。

今までの過去シリーズでも重要なシーンを思い出すと、だいたい走っていたと思うんです。だからラブライブ!らしさを一番感じるのはメンバー同士がぶつかるシーンとか抱き合うシーンとかよりも、一緒に走るシーンだってのが個人的なイメージです。

晴れわたる未来を創るよ

どこまでも走る


それが前向きでも後ろ向きでも。

自分の中で大切なものがなければ、走ることなんてないんですよね。

だからLiella!の最終話でメンバー達が走ってステージに向かうシーンも大好きで、そのらしさが詰まった歌詞も最高。

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あとこれは『私を叶える物語』って要素とも繋がっているんですけど、Liella!の歌詞って自分から自分に応える『声』の存在が出てくるのがすごく好きで。

自分に言い聞かせてるような感覚でもあるし、自問自答とも取れるんですけど、私の感覚だと、ここに来るまでに誰かから受け取った肯定が時間を越えて勇気をくれている声、もしくは今ある道の先へ進んだ自分からのエールみたいに思えるんです。

11話の幼い日の自分の想いと向き合う澁谷かのんもそれに近いですね。

何度でもいこう!って声が聞こえるよ そのたび希望ふくらんでいく
(GOING UP)

できるかな? 大丈夫だよ! 答えてるその声は誰だろう
(Dreaming Energy)

 

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私達みたいなオタクが、ラブライブ!の歌詞に勇気を貰っているのとも重なります。

ちいさく瞬いた 胸の奥でまた

叶えにいこうよって憧れが騒ぐ

急いで駆け出した なんでも出来るさ

出会いがくれた大きな勇気


そして、Starlight Prologueが本当に1期の最終話挿入歌だなぁと感じるのは上の歌詞が、アニメ公式サイトのあらすじを汲んだものだからですね。

ちなみに『小さな』から始まって『大きな』に繋げる歌詞は未来は風のようににもあって、そっちは2番の『小さな僕らがいつか 大きな夢叶えるよ』が大好きです。

まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。

全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの「みんなで叶える物語」。

(公式サイト ストーリーより)


Starlight Prologueの2番サビの歌詞も、このあらすじ後半の方のサンプリング。

アニメ9話でLiella!には印象がないとクラスメイトに言われていましたが、それもこれから色付いていく『可能性』として受け取れます。

Going the way

明日は何色に染まってゆくのだろう

 

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③スーパースター!!での星


スーパースター!!のテーマのひとつに『星』があるのは間違いありませんが、それが何なのかって話題にいきます。
もちろん複数の意味付け・解釈があることは大前提です。

星=ステージ上の5人

この考え方が最初にあって、ステージ上で輝く5人自体・他のスクールアイドル達もそれぞれに星であるって解釈(Tiny Starsとか)ですね。

これも正しいんですけど、アニメの中でもう一個の使い方も意図的に混ぜて使われていると思ったんです。

星=彼女たちの夢

これは未来の成長した自分は一等星のように輝いてるはずだから、星がそのまま夢の比喩として成立する意味でもあって。

でもそれって上で言った『夢の形が変わる』の話と合わせると、目指す星が変わったり増えたりすることもあるんですよね。

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だからスーパースター!!一期って言うのは、それぞれにとっての『星を探す』物語でもあって、その終盤でにかのんは過去の自分と向き合って、未来の星を新しく見つけた。

Looking for light

いま動き始めた僕らの物語


ここで言ってるlightはタイトルの通りStarlightで、星の光ですね。この12話はStarlight(それぞれの夢)を探すためのPrologueだって思うと結構しっくり来る気がします。

 

④振り返ればいつも笑顔の君が

 

振り返ればいつも

笑顔の君がいる

この時が続いてゆくように

もっと強くなる


2番のこの歌詞も解釈が綺麗に両立していて、面白いなと思って。

普通に聴くと廃校阻止とかの意味合いが強く感じるんですけど、11話の流れで聴くと、振り返って笑ってる『君』がイコールで過去の自分って考え方も出来て。

1番好きなものを好きで居続けたここまでの道を振り返って、これからも好きでいられるように強くなる覚悟を歌うPrologue感が良い。

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ここのパートをすみれ・可可から歌ってるのもめっちゃ熱くて。

すみれだけは可可の事情を知っていたわけですよね。

10話ですみれ自身がセンターで歌って過去の壁を越えた後に、その時にティアラを含めて助けてくれた可可の未来を守るためにもこのステージに立ってるってことも考えると意味が強くなります。

可可帰国問題については解決じゃなく保留の状態で2期突入してると妄想していて、それだと次負けたら本当に可可と笑ってる“この時”がおしまいになってしまうって状況で、(この歌詞を思い出しながら)さらに強くなった彼女達のパフォーマンスで泣きたいです。

かのんとすみれは自分の好きなもので失敗して自分を嫌いになっていくのが怖いみたいな感情が共通していると思うんですけど。

その今までの自分から自分への期待だけじゃなくて、(12話で学校のみんなに貰った応援を返せなかったことがかのんの夢に繋がったように)すみれが可可にティアラのお礼として守るシチュエーションは爆発力生む気がします。

 

⑤大空に“舞い散る”夢


Starlight Prologueの歌詞で私が1番好きな部分の話をさせてください。

キラキラ大空に舞い散る夢

かき集めてひとつひとつ

叶えてゆこう


何がそんなに大好きかって、大空に『輝く』じゃなく『舞い散る』なのがすごく絶妙で。

普通、大空にあってこれから叶えようとする夢なら輝くって形容すると思うし、ラブライブ!シリーズの中でも何度も使われてきた“キラキラ”だって歌詞に添えられてるんですけど、ここでは夢は『舞い散る』なんです。

夢のカタチが変わっていくこともあるって流れを見せてきたLiella!が歌うと、夢はいつまでも変わらず輝いて待っててくれるものだけじゃないってメッセージに思えて。

大空に輝く夢ならいつまでもそれに向かって走る指標になるんですけど、舞い散る夢は急いで掴みに行かなきゃ消えちゃうような儚さを感じるんです。

ちょうど、この曲のステージで舞っていた雪のような感覚ですね。

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そして、『舞い散る』って表現には叶えられなくて破れた夢のカケラみたいなニュアンスも感じられて、アニメ最終話では1年生だけだから自分たちの部活ではすぐ負けちゃったクラスメイト達がLiella!を応援しに来てましたよね。その子たちの夢も間接的に救ってるような意味合いを感じたんです。

この先に見たい景色として、今は上級生が居なくてLiella!に夢を託すだけのクラスメイト達が来年・再来年と自分たちが上級生になって、それぞれの部活のフィールドで戦えるようになった時に、Liella!に貰った勇気のお礼の『ありがとう』の応援に変わっていく未来。

それがある意味ラブライブ!シリーズに勇気を貰って、ありがとうも含めた応援になってきた自分と重なるからそういう未来も見たいんです。

 

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話を戻して。

そんな『舞い散る夢』を『かき集めてひとつひひとつ』叶えていくってのが熱くて。

それぞれの挫折とか舞い散った夢が『私を叶える物語』なら、それをひとつひとつ叶えていくLiella!の物語は『みんなで叶える物語』に間違い無くて、その輝きのPrologueだからワクワクするに決まってる。

Looking for light

いま動き始めた僕らの物語


最終話なのに。

東京大会敗退したのに。

ここで舞い散った夢もまた拾って追いかけていく季節が来るのが楽しみですね。

そもそもまだファーストライブさえこれから始まるわけですし、この曲が未来にたくさんの希望を作ってくれています。

君と煌めきを

描くよ ずっと

 

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アニメ映像だとこのシーンでLiella!の後ろ姿が映るんですけど、客席は見えなくてもこの歌詞に込められた熱量がめっちゃ感じられて。

全12話の季節を駆け抜けてきた5つの背中が、やけに大きく見える……。

※アニメ映像貼っておくので、イヤホン付けてる人は良かったらライブ前の気持ちで見直してみてほしいです。

 

⑥始まりは君から、でも次は


ここからは群馬公演に向けて。

アニメではかのんが『始まりが好き』と言うシーンがありますが、私も同じようにいろんなものの始まりが好きで、ファーストライブツアーの1公演目は現地に行きたいって思っていたんです。

そして。

それは叶ったんですけど、キャパの問題もあってこれまでラブライブ!シリーズを一緒に応援してきた仲良い方々の殆どが現地に(行きたいのに)来れないって状況で、その人達の分まで応援したいって思いました。

大きなお世話なんでしょうけど、これだけイベントが増えると誰も全通は出来ないからこそ行ける場所では行けない人の分もちゃんと想いを込めたいってキモチです。

Tiny Starsの描写を見てペンライトを振る意味も改めて確認出来ましたし、もちろん群馬行けない人も他の場所でそれぞれの“始まり”を迎えていくとは思うんですけど、やっぱり最初の公演って意味・期待が自分の中で大きいです。

この先ファーストライブツアー内やそれ以降で本気でハマる人にとっては、もう行けなくなった過去の最初のライブになっちゃうと思うので、未来の人の分も応援します。

Liella!にとっても、自分にとっても、今の誰かにとっても、未来の誰かにとっても素敵な始まりのライブになるように期待して。

あとStarlight Prologue大サビ前からペンライト染めるやつ、自分はやると思います。12話見てたら企画立てるのが無粋に思えるぐらい自然なものだと思うので。

ゆっくり出来ていくなら、それもツアーの醍醐味ですしね。


群馬初日公演でみんなが直接見られるわけじゃないけれど、ツアー20公演もやってくれるのは舞い散る夢をかき集めてひとつひとつ叶えていくStarlight Prologueみを感じて好きなので。

それぞれのタイミングで始めて、大きくなっていく物語が楽しみです。

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とりあえず。

このライブに向けて、自分の中でぶつけられる想いは積み上げてきたつもりなので、全部爆発させて楽しんできます。

あと、配信参加側の応援もキャストに見えると思うのでそっちは配信勢にお任せします。

それぞれ、また楽しんで進んでいきましょう。

私と違うタイミングで始まった貴方・始まる貴方とも、どこかで話せたら嬉しいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。