トリスのメモ帳(81) 新しい明日が始まるまでの雑談 (虹ヶ咲アニメ2期に向けて)

※こちらは環月紙袋さん(@kanduki_lily)の企画『虹ヶ咲2期直前合同ニジイロ前夜祭』に寄稿させていただいた内容を、発起人の許可を頂いて掲載したものになります。一部表記を修正しています。

 こんにちは、トリスです。アニメ虹ヶ咲2期放送開始に向けて、考察と言うか雑談に近い話をするので、ぜひお付き合いください。

 企画当初アニメ化の予定がなかった虹ヶ咲が、ファーストライブでアニメ化発表した時の感動は今でも忘れられません。ですが、そんな虹ヶ咲がキャストにとってもキャラクターにとっても『1番の夢』であるアニメ1期が綺麗に終わってしまったので、2期に期待しつつも少し足元が不安定な感覚もあるかも知れません。

 そこを覆すのが虹ヶ咲サードライブの存在だと思っていて。あのライブはもう叶った1番の夢であるアニメを背負ったライブでありながら『夢の始まり』ってタイトルが付いてるんですよね。それはスクールアイドルとしてステージに立つ彼女達からあなたへ届けられた想いで始まる『あなたの夢』でもあるんですけど、彼女たち自身の夢でもあると思うんです。その彼女たちの新しい夢……もしくは作中で言われた『新しい明日』と言うのがどう言ったものか、想像出来ないからワクワクするんですよね。

 虹ヶ咲はソロで活動するからこそ、どの曲もそのメンバー個人の大切なものを濃く反映した楽曲になっています。例えば愛さんで言えば『楽しさ』だし、せつ菜なら『大好き』ですね。歩夢については議論の余地があると思いますが、自分は『感謝』だと思っています。『勇気』とかもありますけど、虹自体のメインテーマと重なる部分がありそうですね。

 話を戻しまして、そのメンバー達がそれぞれ大切なものを持っているって世界が、私たちオタクが好きなものを追いかけてる世界と重なって楽しいんです。そして、虹ヶ咲のメンバーについて言ってる『大切なもの』と言うのは夢でもあるんですけど、叶えたい明確な目標よりも『座右の銘』に近いと思うんです。

 ラブライブ!シリーズの中で虹ヶ咲が異質なのはソロって体系だけじゃなく、その個々人が抱いてる夢が『叶える』ものじゃなく『叶えていく』ものだってこと。だからある意味で頂点に輝く瞬間にこだわるラブライブ!大会に拘る必要はありません。そして、新しい夢も元々持ってる大切なものをアップデートさせた地続きのものなのも好きで、1期のエンディングも新しい空とか新しい地図のことを『NEO』って言ってましたね。『NEW』と比較すると、元々あるものの変化みたいな意味合いが込められてるので、虹ヶ咲らしくて大好きです。

 話題を2期への期待に移します。虹ヶ咲ってシステムの魅力はお互いの大切なものを伝え合って色とりどりの虹を描くことだと思います。アニメ内だと高咲侑って『あなた』が居ますけど、ある意味で宮下愛さんは璃奈の『あなた』だし、1期の物語ではかすみがしずくの『あなた』になったと見ることも出来ます。そんな相互の繋がりの中で璃奈が今度は新キャラの『あなた』になって連鎖していく可能性があるのが楽しみです。

 そんな新キャラ(ミア)が歌詞でも歌っている言葉にも繋がるんですけど、スクスタ内でエマをホーム画面に設定すると『スイスには、ひとりはみんなのために、みんなは一人のためにって言葉があるの。私たちのことみたいだね!』ってセリフを言うことがあります。自分はこれが虹ヶ咲2期のキーだと思っていて、各キャラの中に他キャラから受け取った要素を見つけるのが1番の楽しみです。その成長を見つけられたら、私たちも同じようにこのアニメシリーズの新しい季節を通して12人の人間から大切なものをたくさん受け取って前に進める証明になりますから。