トリスのメモ帳(4) 『奇跡のない世界で生まれたAqours』 ラブライブ!サンシャイン!!二期一話 簡易考察

サンシャイン!!二期 一話で千歌たち9人が叫んだ『キセキを!』というセリフに関して思ったことをここまでにリリースされた楽曲の歌詞の視点から考えます

 

 

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※注意:このメモには一部Aqours楽曲や歌詞をμ’s対比するような表現が含まれます

 

ラブライブ!における『奇跡』の立ち位置

 

そもそも『奇跡』とはラブライブ!の楽曲内でよく使われている歌詞のひとつです

μ’sの歌った『奇跡』として簡単に思いつくものと言えば

 

・明日は未完成 予想できないちから それなら起こるよ 奇跡は必然  (僕らは今のなかで

・誰かが言ってたよ 自分を信じれば叶う 分かるかも奇跡はつかめるはず  (きっと青春が聞こえる

・いまここで出会えた奇跡 忘れないで 僕たちの季節  (それは僕たちの奇跡

・奇跡 それは今さ ここなんだ  (KiRa-KiRa sensation!

・無謀な夢から始まって 奇跡のように全てが繋がって  (MOMENT RING

 

ここらへんでしょうか

どれもアニメのOPやFINALシングルなどと言ったラブライブ!で強い意味を持つ曲です

ラブライブ!において奇跡は強い想いがあれば必ずたどり着くもののように描かれていました

 

②サンシャイン!!における『奇跡』の立ち位置

 

では比べてサンシャイン!!内での『奇跡』という歌詞はどうでしょうか

現状フルサイズで歌詞の出ているサンシャイン!!楽曲から独自の世界観を持つ曲の多いユニット曲を抜いた33曲から調べてみたところ、『奇跡』が歌詞として使われている曲は一曲しかないことが分かりました

 

その一曲は『恋になりたいAQUARIUM

二番サビでの『マリンブルーなら ふたりは夢のシンフォニー きっと奏でるの 甘い恋の奇跡』という歌詞ですね

 

ですがこれに関してはラブライブ!サンシャイン!!のスクールアイドル的な楽曲というよりも、ラブソングとしての面が強いように感じます(少なくともここで取り上げている意味の『奇跡』とは違うと思います)

 

とすると、サンシャイン!!ではμ’sの楽曲と違って『奇跡』という歌詞を意図的に扱っていないようです

 実際、二期一話でのMRAI TICKETでの敗退なども含めてサンシャイン!!の世界はかなり現実的な障害が多いように感じます(ただ比喩的表現が多いのでその解決が現実的でない場合もありますが…)

 

③歌詞から見た『奇跡』を踏まえての千歌たちの決意

 

そして二期一話

一期三話と同じように「どうすればいいかわからない…」という絶望的状況で、千歌たちが集まって出した答えが

「きっと諦めたくないんだよ。諦めたくないんだよ…」

「私も、皆もまだ何もしてない! 無駄かもしれない…けど、最後まで頑張りたい、足掻きたい!ほんの少し見えた輝きを探したい、見つけたい!」

というセリフから

「起こそう、『キセキ』を!足掻こう精一杯!全身全霊…最後の最後まで…皆で輝こう!!!」

の決意に繋がったわけですね

 

今後この九人が『奇跡』のない世界として描かれてきたサンシャイン!!の世界の中で何かを成し遂げた時に、それまでは泣かないと誓った千歌の涙と共に、タイトルか歌詞に『キセキ』の入った挿入歌が生まれたならば、それはとてもラブライブ!だなぁと思いました

 

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④関連項目 他

 

ちなみに今回Aqours側のユニット曲を外したのは、その中に明らかにアニメにおけるラブライブ!サンシャイン!!と一括りで考えるには難しすぎる曲で『奇跡』が使われている曲が存在するからです

ここではあえて曲名は書きませんが、もし興味があれば歌詞を思い出してみても面白いかもしれません