スパスタの1話『まだ名もないキモチ』、良すぎ。
ラブライブ!シリーズの1話と言えば「期待してるんで、お手なみ拝見と行きましょか……」からの初見号泣完敗までがワンセット。もうこの10年で4回コールド負けしてるのに耐性つかないどころか弱点増えてる。逆ミカルゲ。
どの1話もめっちゃ良くて面白いことを大大大前提にした上で。
その上で個人の好みを語るなら、スパスタ1期1話が『開幕24分間一本勝負』として1番好き。と言うか刺さってる。
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仕組みとして何が良いって、まず登場人物の物語(関係)がシンプルで見やすくて、その全てが最後の澁谷かのんが歌が好きだと叫ぶワンシーンに収束する気持ちよさがヤッッッバい。
『1期1話』って言うと視聴者が主人公を好きになるための時間でもありつつ、同時に推しを決めてもらうための顔見せ的な側面もあって。
だから、1話時点だと他メンバーについては深掘りされずに『今の顔良い女、誰…???』みたいな事になりやすいんだけど、スパスタはメンバーが5人と少ないのでそういった事態もなくて見やすいよね。
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全 然 嘘
この顔良い女、誰???
(1話時点だと本当に誰か分かんなくて草)
まぁ、それはともかく。
メインのストーリーが歌に悩むかのんとスクールアイドルに誘いたい可可の2人に絞られてて見やすいのは確か。可可を注意する恋にかのんがバチバチするシーンがあったのは例外として、他2人についてはかのんとだけ会わせて可可とは1話時点で全く絡ませないのが良すぎる。
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主人公以外の学年の元々ニコイチ(幼馴染セットとか)を主人公に絡ませて同時顔見せスムーズ手法が無くても、自然にキャラ紹介がこなせる人数だからこその流れ。
スパスタ1話では『3人以上で会話するシーン』が極端に少なくて、『かのん×誰か』の1:1の会話シーンを連続して見せてくことで、澁谷かのんって15歳の少女の魅力が見える。かのんが相手によってテンションや話し方が全然違うのがめちゃめちゃ共感出来て好感持てる、と思う。
本来、誰と話すかによって雰囲気が変わるのは当たり前なんだけど、アニメのキャラクターとしてはあまりやらない(もしくは2面性ギャップとして誇張)ことが多くて、こんなに『生きた人間』としての色んな表情を描ける1話ってすごいな、と。だからこそかのんのラストシーンの感情の共感にも繋がってるし。
特に親に対する当たりが朝と夜で違うのが好き。僕も高校生の時は朝だけ親にイキった口きいてたから分かるよ。(何が?)
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あとここまでのシリーズが『ラブライブ!』の知名度を広げてるからこそ、スパスタ1話でかのんが可可に誘われた時の反応が良くて
スクールアイドルって……
”「学校」で「アイドル」”ってやつでしょ?
この『「学校」で「アイドル」』ってのはラブライブ!シリーズ*通してアニメ番宣PVの冒頭で毎回出してる言葉で。
*シリーズの定義についてはざっくりで
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それ(スクールアイドル)を知った上でかのんが別に運命の出会いみたいに喰らってないのが今までと違って『ラブライブ!の知名度がある程度上がった今の時代で勝負するコンテンツ』って感じがして好き。
1話の感想に戻るけど、この24分間のめっちゃ良いのはスクールアイドル自体が全然出てこない事。
終始、『好きなもので挫折した人』と『スクールアイドルに感化された人』が出てくるだけでスクールアイドル自体を主人公が見るシーンは一回も無いのが斬新すぎ。スクールアイドルを使わずに、例えば他のスポーツ・バンド・舞台とかの活動でも別に成立するテーマに落とし込んでるのが自由すぎる。
この世界ではスクールアイドルがある程度の知名度を得てるからキャットストリートでも流されてて人混みが出来てるけど、夢で挫折した主人公は裏通りを歩いててそれとは接さない状況で。
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その中で『スクールアイドルに喰らった人間』に対してかのんが自分も同じように好きなものを持ってるからこそ共感して、応援して。
その先で自分自身の好きなものに正直になったかのんの夢の居場所としてスクールアイドルが機能する(スクールアイドル自体は夢ではない)ってのがあまりにも流れ綺麗すぎる。
※スクールアイドル自体とそこでの勝利に夢を見出すまでに1年(1クール)かかるのも良いよね
これが令和のラブライブ!
これが令和のNHK教育
【おまけ】
スクールアイドル(と可可の存在)が一貫して挫折したかのんの夢を受け止める居場所として描かれた1話。
かのんと言えば歌えなかった時期の心情を描いた『青空を待ってる』なんて歌があるけど、1話の挿入歌が『未来予報ハレルヤ!』なのヤバすぎ。青空の意味強すぎ。
歌えたね〜〜!!
良かったね〜〜!!
青空バックにロゴドーーーーーン!!!
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オタクは息絶えた
(μ's劇場版の古傷)
終
制作・著作
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