トリスのメモ帳(15) 歌詞考察 『未熟DREAMER』 【短文】
未熟DREAMERの歌詞について現状考えていることをまとめました
今回は140文字の制限のないツイートのようなもので特に起承転結については気にせず書いていくつもりなので、目次や章分けはしません
さて、今回はサンシャイン‼一期九話挿入歌『未熟DREAMER』について考えていきます
なんと言ってもこの曲は九話のタイトルにも使われていて、Aqours九人が揃って初めて発表した曲であると同時に、三年生が二年前に結成していた旧Aqoursの曲の中で唯一アニメ内で発表されている曲です
作詞は果南がやったことがアニメ内で明かされていて、実際その詞は過去の果南の心情を表した部分が強いですね
では実際に歌詞を見ていきましょう
いつもそばにいても
伝えきれない想いで
こころ迷子になる ナミダ
忘れてしまおう
歌ってみよう
いっしょにね
この歌詞は九話で鞠莉がホワイトボードをなぞった時の『ナミダ』が含まれていることなどから、当時の果南の一番言いたかったことが表されていたようです
千歌と曜が歌っている歌詞は、ナミダを忘れて伝えきれない想いを歌ってみようと繋がっていますね
『ちゃんと伝えていましたわよ?あなたが気付かなかっただけ』
今考えるとダイヤのこのセリフもまた二期四話を見た後では『ちゃんと』の意味が強くなりますね
言葉だけじゃ足りない
そう言葉すら足りない
故にすれ違って 離れて
しまったことが
悲しかったの ずっと
気になってた
この三人は一期四話「ふたりのキモチ」で中心にいた三人ですね
また、二期三話MY舞☆TONIGHTでWセンターとその間を務めた三人でもあります
三話のその直前で衣装を渡す時にルビィは言いました
ルビィ…ずっとずっと思ってたんだ
お姉ちゃん絶対似合うのにって
これは一期四話の花丸を誘うときのルビィのセリフとも対比ですね
ルビィね 花丸ちゃんと一緒にスクールアイドル
出来たらってずっと思ってた
一緒に頑張れたらって…
ラブライブ!に出てくるキャラクターには必ず大切にしている何かが描かれます
その大切なもののために努力し成長するのがラブライブ!の物語だからです
黒澤ダイヤはそんなラブライブ!の中で最も大切なものが沢山あるキャラクターだと思います
果南・鞠莉への想い 妹ルビィへの想い スクールアイドルへの想い
μ’sへの想い 内浦への想い 浦女への想い
そんな色んなものが大切でがんじがらめになってしまうような彼女だからこそ『言葉すら』足りずにすれ違ったことが悲しくて、気になっていたのでしょう
そしてここで間奏が入ります
アニメ内の楽曲でAメロBメロの範囲内でこの長さの間奏が入ることはラブライブ!では初めてだと思います
これが果南とダイヤの二人で待ち続けた二年間を表してもいるように感じます
わかってほしいと願う
キモチがとまらなくて
きっと傷つけたね それでも
あきらめきれない
自分のワガママ 今は
隠さないから
結局三年生に足りなかったのはコミュニケーションだったということですね
またここで鞠莉が同じく外から浦女に来た梨子と善子とウィンクで通じ合うというのも良いですね
そして三年生三人 が合わさって歌います
力をあわせて
夢の海を泳いで行こうよ
その後ろから現れた千歌が歌い上げる歌詞が次で
今日の海を…!
これもまた一期三話のラストと繋がっていますね
今しかない瞬間だから…
輝きたい!
三話でのこのセリフ、果南は傘を閉じて体育館から離れていきます
これは果南が『今』から目を逸らしていることの現れですね
紙芝居の紙の抜く方向から来てると言われていますが日本の漫画やアニメでは右から左に時間が流れています
漫画のふきだしの読む順番もこの通りですね
そうすると八話のこのシーンも象徴的に思えます
果南は鞠莉の将来(未来である左)を見ている
鞠莉は果南のトラウマ(過去である右)を見ている
だから果南と鞠莉は今を見ていないからすれ違っていたのです
その中で今を楽しんで生きている千歌が『今日の海を』というセリフで腕をあげるのが良いですね
どんな未来かは 誰もまだ知らない
でも楽しくなるはずだよ
みんなとなら 乗りこえられる
これからなんだね お互い頑張ろうよ
この歌詞はどうやら青空Jumping Heartと通じていますね
『どんなことが起こるのか分からない未来』
『みんなとなら説明は出来ないけど大丈夫さ』
どんな未来かは 誰もまだ知らない
でも楽しくしたい ホントに
みんなとなら 無理したくなる
成長したいな まだまだ未熟DREAMER
Aqoursのイメージカラーである青を未熟の青ととらえ、それをこれから成長していく“可能性”ととらえています
やっとひとつになれそうな僕たちだから
本音ぶつけあうとこからはじめようその時見える光があるはずさ
これもまた想いよひとつになれの後にようやく光をステージ上で見つけた千歌に通じるように感じます
また、未熟DREAMERのイントロの波紋は一話で千歌が海に投げた水切りの石と繋がっていて千歌によって起きた波紋として言われていますね
これはダイスキだったらダイジョウブ!のCDジャケットのタイトルロゴに移っている三つの波紋も同じものだと思います
いつかまたこの旧Aqoursの曲が掘り返される日が来ても面白いと思います
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