トリスのメモ帳(65) ちょこっとメモ集『夜空のなかにも虹を探して』他

こんにちは、トリスです。

個人回9連続も終わりついに虹ヶ咲の中で最も展開が読めなかった10話が放送されましたね。

アニメ化にあたり、ある意味で推し以上に注目している高咲侑という人間についても触れていく回ということで、前回からかなり楽しみにしていた24分間。

今回、アニメとしてはめちゃめちゃ面白かったんですが、虹アニメにしては初めて1話完結として見切れない回だったので次回とまとめて1本にする選択肢も考えました。
 

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ですが。

個人的好きポイントはたくさんあったので今回もひとつずつ語っていきたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。

 

 

①ニジガク式合言葉は【だからこそ】


弱点は裏返せば武器。

なんて言うのは簡単ですけど、自分のこととして消化するには難しくないですか?

だからこそこの物語を通して私たちも信じてみたいんですよね。

虹ヶ咲の好きなところは、『みんな違ってみんな良い』だけじゃなくて『みんな違った弱さと向き合っていて良い』みたいな感覚。

同好会メンバーは全員バラバラでそれぞれ違った魅力がありますけど、どのメンバーも『他のメンバーなら出来るのに自分は苦手な弱点』ってのがあるんですよね。

ここで6話の自称新部長の熱い言葉を思い出してみましょう。 

ダメなところも、武器に変えるのが一人前のアイドルだよ

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虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は大好きの居場所でもありますけど、弱さと向き合う場所でもあるんですよね。

そして実際に個人回で向き合ってきた彼女達の物語が『だからこそ』で自分を肯定して進んでいくのが気持ちよかったです。
 

みんな、本当にバラバラだね!でも、すごいライブが出来そう!

個性がぶつかりあって、お互いを刺激し合えるような。 

ですね。バラバラの私たちだからこそできる、ソロステージの集合

そんな虹ヶ咲のライブをやりましょう!

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バラバラであることを強みとして行くニジガク、そしてせつ菜。

それこそ大好きが溢れる世界ですし、3話でかすみがせつ菜も必要だと言ったワンダーランドかもしれません。

そして、そのどんな特性も武器として行く『だからこそ』スタンスは侑にも伝わっているようで……

それでもやってみたい。

アイドルじゃない私だからできることもあるって、そう思うから。

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スクールアイドルとは別の立場を選んだ侑。

だからこそスクールアイドルが輝く手伝いが出来るはず。

このそれぞれの立場を肯定する考え方は『出来るかどうかより、やりたいかどうか』とも繋がっていて“あなた”のテーマとして重要ですね。 

でも此処だけじゃなくて『だからこそ』精神はもっと前から言葉に現れていました。4話まで戻ってみます。
 

私、みんなのステージも見てみたい。

1人だけど、1人だからこそ色んなことできるかも。

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さっきは侑にも伝わった『だからこそ』スタンスって書いたんですけど、逆に侑が持ち込んだと考えても面白いんですよね。むしろそっちの方が王道かも。

あと余談で。

虹アニメだと重要シーンでもスクールアイドルのことを『アイドル』って呼んでるイメージがあるんですけど、“スクール”要素はそこまで不可欠じゃないんですよね。別に虹ヶ咲をレペゼンするためにやっているわけでは無い。

 

虹ヶ咲はテーマが範囲的に広いと言うか、彼方とかは姉妹が軸の個人回などもあったりしましたが、人生にある様々な大好きと向き合って行く物語な感じがしていて。

そして歩いていくメンバー達の居場所として『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』がある感覚なので、学校の存在を大切にした上でそれ以外の場所も同じく大切にしてる物語って言い方が一番しっくり来ますかね。

 

②あなたと“みんなで叶える物語”


冒頭で書いた通り10話は次の回とセットだと思っていて。

この時点で内容について掘るのは、いつもの回だとAパートだけ見て記事を書いてる状態に近いのでアレなんです。

でもせっかくなので個人的に感じた話をさせてください。

侑と歩夢のすれ違いが現在進行中で発生していて私たちとしては胃が痛いわけですが、この構図の良いところを挙げるなら両者共に全く悪くないし、落ち度がないとこなんですよね。

いや、解決する手段を両者とも取れはするんですけど、そこまで行ったら世界中全員パーフェクトヒューマンなのかって話になってリアルじゃなくなるじゃないですか。

完璧を求めだしたら各メンバーの長所を魅力として見る虹ヶ咲の立場は消えます。

このすれ違いの原因が弱さから来てるだけのものじゃなくて、『歩夢が歩夢であること』『侑が侑であること』から来てるのが良いって話です。

 

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そして、その裏で。

『あなたと叶える物語』と『みんなで叶える物語』の交わる答えを追いかけるストーリーだとも受け取れますよね。

私が最初にメンバー紹介を見た数年前、優木せつ菜は今までのラブライブ!シリーズに通じる要素を濃く持っている『みんなで叶える物語』らしい人物だなと思いました。

逆にスタートラインにもあなたが存在する歩夢は『あなたと叶える物語』らしいんです。

私、スクールアイドルにほんとハマっちゃって。

だから、みんなを応援したくて

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で、現状の侑ってせつ菜から受け取ったトキメキの大きさで『みんなで叶える物語』を走ってる感覚なんですけど、そこが歩夢とのズレでもあったみたいですね。

今回は侑に軸を戻すスタートライン回であると同時に2年生回。

この24分間の中で侑は他3人から振られた話を『みんな』の話にしていく流れがあったんです。

ねぇ! ゆうゆはどんなライブ見てみたい?

えっ? う〜ん

私は…みんなのステージが見られるだけでトキめいちゃう!

 

ただ私は、せつ菜ちゃんの歌が聞きたくて…。

せつ菜ちゃんやみんなの歌を聞くと、元気がもらえるんだよね。

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歩夢の夢を一緒に追いかけて、今の私がいる。

そして、みんなとも

えっ…?

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愛・せつ菜相手だと噛み合っているフレーズが、歩夢相手だとすれ違ってしまう。

でも、それは侑が侑だから起こっていることで、もうこれ仕方ないんですよね。

きっとすれ違いを越えていくには『あなた』を混ぜ込んだ新しい『みんなで叶える物語』を 作るしかないんじゃないかと思います。

『あなたと叶える物語』の軸は、自分の立場の特殊性から進んでいく想い。

『みんなで叶える物語』の軸は、自分だけの夢じゃないからこそ輝く世界。

そのハイブリッドがこの物語の先で見れるんじゃないかとワクワクしています。

アニメ内でひとことも出てきていないキーワードですが、公式設定として高咲侑は『あなた』ですしね。

9人と1人の少女たちが紡ぐ、

初めての「みんなで叶える物語」

 

③夜空のなかにも虹を探して

 

空の話、していいですか?(いいよ!)

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虹アニメは本当に空の作画がめっちゃ良い

たしか2話ぐらいの感想で『虹ヶ咲のアニメは中途半端に雲がある晴天しかない』って話をしたと思うんですけど、10話まで来てもずーっとそうなんですよね。

雨降らせてもらわないと虹がかからないので、そういう意味で11~12話は降水確率高めです。折りたたみ傘を鞄に入れておきましょう。

あっ。でも、ここまでの個人回で抱えてきたクソデカ感情で鞄がパンパンですよね。傘が入らないので頬は濡れるしかないってオチまで見えました。ワハハ…。

さてさてさて。

でも、今回はとりわけ『夜空』について語りたいと思います。

まず『月』

今回のシーンの中でもかなり印象的に使われた月ですが、虹ヶ咲アニメの中では3話冒頭でも使われていましたね。

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侑・歩夢・せつ菜の誰が月かみたいなモチーフを考えると、誰をあてはめても受け取ることが出来るとは思うんですけど、照らされて始まる夢みたいな感覚はラブライブ!らしくて良いですね。でも、虹が出来るのも、花が咲くのも太陽あってなので少し切なさを感じます。

ってところで調べて知ったんですけど、月光で出来る虹は光が弱くて白1色に見えるらしいですね。

エンディングでは黒色の傘を持っている侑が、歩夢からは白く輝いて見えてたりしたらエモいかも…ってぐらいですかね。侑の自己評価と歩夢目線のズレもフラグのひとつだと思います。

 

最後のみんなで花火見るシーンには月は画面外に消えているので、歩夢の想い(夢)として見るのがしっくり来そうな感じがしますね。侑と並んでた時も、歩夢は『月がきれいですね』なのに、侑の方は花火が上がった方が喜ぶぐらいのイメージと言うか。

 

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月もいいんですけど、あと今回ちょっと驚いたのは『流れ星』のシーンですね。
 

リアタイで見ていた時は急に侑ちゃんと目があってドキドキしたんですけど、振り向いた瞬間に流れ星がくるような演出って虹アニメだとかなり珍しい感じがして。

なんとなくもっとリアルな感じで来ていたので驚いた部分もあるんですけど、最後の歩夢との会話は月なのに同好会としてのここのシーンは流れ星である理由はきっとあるはずって思って。それを知りたいんですよね。

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まぁ。

この流れ星が侑のトキメキなら。同好会が今以上に団結して魅せるステージはサビで流星群が落ちてくるような曲ってことなんじゃないでしょうか。

それがTOKIMEKI Runnersかはまだわかりませんね。

でも、侑が『流れ星』で歩夢が『月』だとなんかしっくり来ますね。
感覚論なので理由は言葉に出来ない。小田和正

 

④こぼれ話、愛さんとか璃奈とか歩夢とか

 
ショート記事にもならない一言だけの感想で言いたいことが幾つかあって。

まず愛さんがさらっと柔軟してるのが最高でした。

続けることで出来るようになって、それが習慣化してる感じが良い。

それに歩夢以外のメンバーがコツコツ系で進んでいたのも面白いですね。

愛さんの柔軟も、せつ菜の歌とダンスも、侑のピアノも。

そんな中でモチベーションの土台をひっくり返された歩夢が、次回でどんな答えを見つけ直すのかも楽しみです。

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あと璃奈ちゃんボード

スケブどころかペラ紙1枚をテープで貼ってるだけなのに表情が変わっていて笑ったんですが、もうこれはツッコまない方向で良いですね?

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この間にももう1パターンある

あと璃奈ちゃんボード『無表情』

これめっちゃ好きなんですよね。

表情をボードで伝えることに慣れまくった結果、デフォ状態の『無表情』をわざわざボードにしたのが良くて。

一般的に無表情って出力ゼロの意思表示なんですけど、此処ではそれをボードにすることで璃奈がゼロで出力してる(≠出力出来ないデフォ)ってのを相手に伝えられるぐらい浸透してるってことなんですよね。

璃奈がボード使うの上手くなることが最終的な目標では無いんですけど、上達してること自体は嬉しいじゃないですか。

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あと歩夢

急に重たい話題に触れるんですけど、個人的に今回のアニメ内で描写されてないとこがツラかったんです。

それは歩夢が侑&せつ菜を発見したシーンの後。

仮装1年VS特殊メイク3年のシーンに飛んで、そこに侑とせつ菜が2人だけで帰ってくるんですけど、校内のシーンで声をかけずに隠れた歩夢のことを想像すると精神が死ぬんですよね。
 

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その後のシーンには歩夢もさらっと居ます。

侑たちを見てないフリして後から帰ってきた歩夢……。辛い……。

もう感情が死んで何も言えn愛さんの髪型可愛すぎる!!(発作)

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⑤最後に

 
と言うわけで。

今回は書くことが物語内部としてはあまり無かったんですけど。

(なのに文字数はいつも通りなの、不思議だよね)

いや、本当は侑とせつ菜と歩夢のとこに触れるべきかなぁとも思いますけど、書くにしても次の話を見てから書きたいんですよね。

でも、とりあえず音楽室のシーンで例の劇伴(Dream with You前とDIVE!前で流れてた奴)が来たのが熱かったですね。

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あとそこ3人に比べると若干印象薄めかも知れないんですけど、ランニングを鬼ごっこに代替したり愛さんの楽しいの天才具合が最高でしたね。

侑は歩夢・せつ菜とも共通する部分がたくさんあるんですけど、ステージの下で生まれるトキメキを大切にしてる意味では愛さんとも気が合ってるんですよね。

さてさて。

そんな展開にも注目しつつ、この2年生の関係性については次回の感想記事でまた触れたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。