CDを購入する意味とはなんでしょうか
楽曲を聴くだけが目的ならばデータとして購入したり、月額聴き放題のサービスに入った方が良いはず
『CDという物を手元に置いておきたいから』という答えが一般的のようです
しかし、発売日に一度データを取り込んだらCDはずっと棚に並べたまま……という場合もあるのではないでしょうか
せっかく購入したCDは、棚に並べるだけでなく開くきっかけがあった方が良いかも知れません。今日はそんな『CD』の魅力について考えたいと思います
透明な包装ビニールを剥いで、ケースに傷が付かないよう丁寧に開く
その瞬間は私が大好きです
実物のCDを買う大きなメリットは大きく分けて4つあります
データで購入することでは味わえない面白さを見ていきましょう
※この記事はみなさんの手元にAqoursのCDがあるという前提で書かれています。
今回は特に一番新しいCDである『WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES』を例として扱うので、必ず手元にそのCDを用意した状態でお読みください。
①ふたつめのタイトル『ラベル帯』
CDには『帯』と呼ばれる紙部分がありますが、ラブライブ!のCDではその全てでそこに“煽り”となる言葉が入ります
ジャケットと違いこの帯の文章は発売日に実際に売り場で手に取るまで分からないことも楽しいですね
個人的に印象深いのは『WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES』
2期放送後に発売されたそのCDのラベル帯で書かれた言葉
「また、会おうよいつか」
(『WATER BLUE NEW WORLD/WNDERFUL STORIES』 CD帯より)
これはアニメでも最終話挿入歌として使われた『WONDERFUL STORIES』の歌詞から付けられた言葉なのですが、アニメ内で使われなかった二番部分の歌詞であることがズルかったですね
Aqoursが2期という物語を終えて寂しくなったタイミングでのこの歌詞だったというのも印象深い理由です
また、この帯は必ずしも歌詞から取って付けられているわけではないことも面白いです
具体的には……
みんなで叶える物語
(『君のこころは輝いてるかい?』 CD帯より)
新しいみんなで叶える物語
(『HAPPY PARTY TRAIN』 CD帯より)
このナンバリングシングルの帯の文章を比べてみても、Aqoursの成長を感じられるのが良いですね
またここでは紹介しませんが、ユニット楽曲の帯は色んな元ネタから来ていてそこを調べても面白いです
ちなみに私が好きなのは『青空Jumping Heart』と『未来の僕らは知ってるよ』です
どんな言葉が書いてあるかは自分自身で確かめてみてくださいね
②楽曲の世界観を膨らませる『歌詞カード』
ここではジャケットイラストが描かれている側の紙(正確に言うとフロントジャケット・ブックレット)を全てまとめて『歌詞カード』と呼びますが、これはもしかするとBlu-ray特典曲の歌詞カードの方が分かりやすいかもしれません
実際にそちらの歌詞カードに載っている情報を元に楽曲の世界観を推測して書いた記事もありますね
そしてAqours楽曲の中で、特にこの『歌詞カード』部分に面白さが詰まっていると思うCDがひとつあります
それは先ほども紹介した『WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES』ですね
この歌詞カードの面白い点はクレジットの書かれた裏面を含む全てに『罫線』が引かれていること
この罫線があることによって、2期放送が終わり、毎週会うことは出来なくなったAqoursから私たちに向けた『手紙』のように感じられる作りになっています
これは『また、会おうよいつか』という帯も合わせて、それを連想させているのでしょう
他にも挿入歌ではシーンの切り抜きが使われていたり、ユニット曲ではCYaRon!・AZALEA・Guilty kissの3種類で歌詞カードのマークが星・花・ハートと対比になっていたりと、様々な仕掛けが施されています
③その曲の顔『レーベルデザイン』
楽曲は目に見えません
CDのジャケットはそれを歌うAqoursの写真としての意味合いが強いと思います
ではその楽曲自体が最も私たちの目に見える形で表現されているのは何かというと、それがこのCD自体の表面に加工された『レーベルデザイン』だと思います
皆さんはこの『レーベルデザイン』をしっかりと見たことがあるでしょうか?
特に挿入歌に関してはこのディスクがかなり面白いものになっています
私が個人的に好きなものを挙げるのならば『決めたよHand in Hand/ダイスキだったらダイジョウブ!』でしょうか
実際のデザインを見ると意味が分かると思います
また、これも『WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES』のディスクがより涙腺を刺激するものになっていて、舞う桜の花びらがディスクに描かれています
舞う桜は出会いと別れの象徴であり、アニメ内でも幾度となく使われてきたモチーフです
④もうひとつのジャケット『リアジャケット』
これは、ここまでの3個以上気にしている方は少ないかもしれません
リアジャケットとは言うならば『CDのディスクを外した部分』のことです
実はAqoursのCDのいくつかはメインジャケットからAqoursの9人を抜いた背景が描かれています
特に『WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES』に関して言えば振り返っている千歌たちが居ない浦女の校舎だけが映っています
他には『夢で夜空を照らしたい』ではジャケットの浦女屋上ではなく夜空に飛んでいくスカイランタンのイラストが描かれているので、こちらもぜひ確認して頂きたいですね
あとは『君のこころはかがやいてるかい?』も面白いですね
これはディスクが付いている状態で見て何が描かれているか予想して貰って、その後に確認してもらうと「なるほど!」となると思います
そして『青空Jumping Heart』
このリアジャケットにはステージが描かれているのですが、アニメで出てきたステージと少し違う気がしませんか?
これが何なのか?どうしてアニメで使われているステージと少し違うのか?
私は一応その答えを知っているのですが、とある事情でここに書くことは禁止されてしまっているので、ぜひ皆さん自身で想像してみてください
もしかしたらこれを読んでいる方の中にはもともと知っている方も居るかもしれませんね
もちろん、他のCDにも様々な仕組みが施されています
⑤拙いまとめと補足
……と今回はかなりざっくりと実物のCDの面白さを紹介してみました
特に『WATER BLUE NEW WORLD/WONDERFUL STORIES』は本当に素晴らしいCDだと思うので、ぜひ棚から出して見直してみてはいかがでしょうか
では、今回はここまでということで
最後まで読んで頂き、ありがとうございました
記事内で使用した画像の一部はネット上のものを利用しています
問題がある場合はご連絡下さい