トリスのメモ帳(8) “憧れを 今 掴んだ” 高海千歌の手 サンシャイン!! 二期三話 簡易考察

3話『虹』ラストでの千歌の『こころが輝く方へ!』と言ったシーンについて考えます

 

 

 

 今回は3話の記事と言うことになってはいますが、あの3話に対して全体として良かった点を纏めようとするとどうしても話したい事が一点にまとまらないと思ったので、ここでは私が特に面白いと思ったシーンのひとつをとりあげます

 

①千歌の台詞

 

3話の二つ目の挿入歌『君のこころは輝いてるかい?』の後に千歌が言ったセリフがとても面白かったので、今回はそれについて考えようと思います

 

f:id:pleaselllast:20171025223937j:plain

『どっちにするかなんて選べないし、どっちも叶えたいんだよ』

『……だから行くよ、諦めず。こころが輝く方へ!』

 

このセリフはもちろん3話前半の学校説明会とラブライブ!予備予選が同日に行われるという展開に対するものです

ですが、その展開と合わせて3話は一期10話~11話での梨子のピアノコンクールと予選の日程が被るという展開に対するある意味でのアンサーでもありました

 

f:id:pleaselllast:20171025223903p:plain

『ほらね本当は 一緒だったよ気持ちはね』

『何かをつかむことで 何かを諦めない』

もしかすると今回の話を受けて改めて『想いよひとつになれ』を聴き直した方も多いのではないでしょうか

 

また、『こころが輝く方へ』というセリフは

 1話『輝きってどこから来るんだろう?』

 ⇒MIRAI TICKET『輝きはこころから溢れ出して』

 ⇒3話『君のこころは輝いてるかい?

この流れを意識して見てみると本当に2話ラストで千歌が評した通り、輝きへの答えになっていると思います

 

 

そういえば輝きと言えば(話は逸れますが…)

未来の僕らは知ってるよの映像の最初でステージ上部の花から落ちてくる光に関して

これはよくHAPPY PARTY TRAINの歌詞でもある『開いた花の香りから 受け取ったよ次の夢は』と並べられますね

私はこれはどちらかと言うとMIRAI TICKETのラストで千歌の頭上に浮かんでいた輝きの方がニュアンスとして同一のものだと思っています

言葉で表現するならば『夢の輝き』と言うところでしょうか

「ミラチケで千歌の頭上に輝きなんて浮かんでたっけ?」という人は是非13話を見直してみてください。ちょうど上に挙げた『輝きはこころから溢れ出して』の歌詞のあとぐらいのタイミングで似た光が出ていると思います

f:id:pleaselllast:20171025225042j:plain

 

②千歌がその手につかんだものは何か

 

 『……だから行くよ、諦めず。こころが輝く方へ!』

 

千歌が上のセリフを口にした時の動きについて考えますね

ここで千歌は左腕を前に突き出して手を握りしめました

f:id:pleaselllast:20171025230140j:plain

 

f:id:pleaselllast:20171025223929j:plain

 

ここで千歌が見ている先にはもちろん太陽があるわけですが、これとの対比となっているシーンが一期にいくつかあったので挙げていきます

 

(1)1話 淡島へ向かう船の上

これは意外とあっさりしていたシーンでしたがここで千歌は頭上に向けて手を伸ばし、そして握りしめていました

f:id:pleaselllast:20171025223814p:plain

 

(2)8話 自室のベッドから落ちて

ここはかなり印象の強いシーンだったのではないでしょうか

こちらは千歌は手を伸ばしたうえで、握りしめずにその腕をぱたりと床まで下げていますね

f:id:pleaselllast:20171025223840p:plain

 

(3)13話 MIRAI TICKET間奏

ここでは千歌はステージ上から見えた光に目を輝かせて手を伸ばし、そしてそれを握りしめてはいませんが、その腕を下げることもしませんでした

f:id:pleaselllast:20171025224958j:plain

 

さて、ここで腕を(1)伸ばして握った(2)伸ばして下げた(3)伸ばして握らなかった という違いがあるわけですが、その違いには手を伸ばしている対象が関わっているのかもしれません

 

まず(1)では千歌は頭上を飛ぶカモメに手を伸ばしているわけですが、これは光に向かって飛んでいる…つまりはμ’s(もしくはそれに憧れる気持ち)を表していると考えるのが妥当です

そして(2)ではμ’sのポスターに手を伸ばしているわけですが、このシーンでゼロや東京でのSaint Snowとのやり取りがフラッシュバックします

だからこそあの8話を見れば千歌が何も知らない挑戦者で居続けることが出来なくなって腕を下げた意味も分かるかと思います

 

ですが(3)は前の2つとは明らかに違います ここで千歌は光に手を伸ばしました

なぜ1話で言うところの光を目指す鳥ではなく光自体に手を伸ばすことが出来るようになったかは、12話で全て説明されていると思います

千歌自身の景色を見つけて走り始める決意が固まった瞬間でもあったのです

 

さて、ここで二期3話の話に戻ります

千歌がその手に掴んだものは何か?

 

ここまでの話を統合するとそれはどうやら『自分だけの景色』なのかも知れません

ただ、それは達成した目標の意味のそれではなく、これから本当にそこを目指すゴールラインのようなものです

ならば、これを表すのにちょうどいい言葉は私はひとつしか思いつきません

つまり、千歌がここでつかまえたのは『夢』だったのではないでしょうか

 

 

f:id:pleaselllast:20171025233416p:plain

 

夢をつかまえに行くよ 

どんなことが おこるのか わからない未来

夢をつかまえに行くよ

みんなとなら 説明はできないけど だいじょうぶさ…まっしぐら!

 

この歌詞への返答にもなっているように感じました

 

また、上に挙げた1話のシーンと8話のシーンは同じOST『つかめない光』が使われていると言う共通点もあります

私の見た限りでは最新話の抽選後にジュースを飲みながら9人が話すシーンから、千歌と梨子が深夜に話すシーンでも同じOSTが使われていたと思います

これは「両方はつかめない」という障害に対する想いよひとつになれの歌詞的答えを導くための演出のひとつかな、と思いました

 

③関連項目 他

 

タイトルを読んだ人は「結論は掴んだものは憧れじゃないのかよ!」と思わずツッコんだかと思いますが(すいません)、今回のタイトルは私の好きな某アニメのOP曲の歌詞ですね

少し古いですがなかなか有名な曲なので知っている方も多かったでしょうか

 

千歌が憧れを掴んだのはある意味で一期12話だったかもしれませんね