トリスのメモ帳(3) 歌詞解釈 『夢で夜空を照らしたい』

数あるサンシャイン!!一期挿入歌

その中でも歌詞の解釈に限りがない一曲、夢で夜空を照らしたいについて思うことを記します

 

 

※注意:このメモには一部Aqours楽曲や歌詞をμ’sと対比するような表現が含まれます

 

①そもそも『夢で夜空を照らしたい』とは

 

言わずと知れたサンシャイン!!一期第六話挿入歌

第三話での校内ファーストライブを経験した千歌たち三人が続く四話・五話で癖の強いルビィ・花丸・善子の三人をAqoursをメンバーとして迎え、六人になった状態で披露した一曲

この曲をアニメで見た時に印象に残った歌詞はなんだったでしょう

 

演出などを併せて考えた時に特に多くの人がここで上げるかもしれない歌詞を3つ考えました

 

『それは階段 それとも扉 夢の形はいろいろあるんだろう』

 

『消えない 消えない 消えないのは今まで自分を育てた景色』

 

『確かめたい夢に出会えて 良かったね ってつぶやいたよ』

 

なぜこの三つを挙げたのか

それを次で説明します

 

 

②曲の中にちりばめられたキーワード『扉』『階段』

 

まず『それは階段 それとも扉 夢の形はいろいろあるんだろう』

 

アニメ化前の曲などを除き多くの場合、歌詞が単純で分かりやすいラブライブ!において、この歌詞は一種の革命でした

夢の形の比喩に使われている『扉』や『階段』の意味がすぐには答えが出しにくい形になっていますね

ここが引っ掛かった人も多かったのではないでしょうか

 

また、この二つのキーワードは他の曲でも使われています

いつか機会があればそれについても書きます

 

次に『消えない 消えない 消えないのは今まで自分を育てた景色』

 

これに関してはAqoursにとって一話や三話の挿入歌を終えて、μ’sで言えば『これsome』にあたる立ち位置の、初めてそのグループならではの“遊び”が見られる曲において、予想と離れた曲調であったこともあわせて印象的だったと思います

この歌詞には六話の内容、Aqoursの地元への想いなどが詰まっていますね

 

最後に『確かめたい夢に出会えて よかったね ってつぶやいたよ』

 

これを挙げたのはアニメ内での演出に由来します

サビの終わりに千歌が一人で、まるで語り掛けるかのように歌い上げた姿を思い出して頂ければ、ここであげたのも頷けるかと

 

 

③解釈その1 『Aqoursと内浦』

 

この曲が「Aqoursが地元・内浦への感謝とこれからの決意を歌った曲」と考えます

 

象徴的な歌詞は以下の通り

『誰の胸にも願いがある 大切なこの場所で感じてみよう』

(この場所=内浦)

 

 『消えないのは今まで自分を育てた景色』

(七話以降の東京や内浦の外に対する挑戦へとテーマが移っていくストーリー)

 

こう解釈するのがある意味で一番自然ですね

 

そして六話のあらすじにも沿っています

ただしこの解釈ではやはり『階段』『扉』の歌詞が引っ掛かるというのも、また確かな事実だと思います

なので他の解釈を考えてみました

 

④解釈その2 『Aqoursμ’s

 

『消えないのは今まで自分を育てた景色』

この歌詞をサンシャイン!!というコンテンツがあくまでμ’sが駆け抜けたラブライブ!の上に立っているという事と合わせて解釈します

 

そしてその後の『消さないようにここから始まろう』を、ここから始まっていくAqoursの決意として考えます

 

この解釈だと『波がうつした星の輝き』はμ’sの輝きだという意味に、『空を目指して小さな光 昇る想いを乗せて』はμ’sが飛んで行った象徴である空と サンシャインの大きなテーマである輝きたいと合わせて意味が通るように思えますね

 

ただ、Aqoursの楽曲にはそれ単体で完結する意味付けが欲しいという感は拭えません

 

これをさらに突き詰めて高海千歌の目線で考えれば『扉』と『階段』の意味も与えられるかもしれないです

 

ここまでがストーリーの表面からシンプルに受け取った解釈ですが、次は少し変わったものを考えました

 

⑤解釈その3 『桜内梨子とピアノとスクールアイドル』

 

これは特に、意識してアニメを見て歌詞を見れば分かる通りだと思います

 

『今まで自分を育てた景色』をピアノによって作り上げられた桜内梨子のバックグラウンドとして解釈します

 

特にこれとリンクするのは二番の歌詞は『消えない 消えない 消えないでよ やっと気が付いた情熱なんだ』ですね

 

決めたよHand in Handで梨子が歌った『それは君の中に眠ってる情熱 もうすぐ目覚めそう』という“情熱”が、桜内梨子目線で見るとスクールアイドルに対するものとピアノに対するもので、どちらも二話で千歌に気付かされた“キラキラする”感覚として表現されているものです

 

この梨子が感じた“二つの輝き”が

今まで一つずつ積み上げてきた『階段』としてのピアノ

いきなり開い飛び込んだ先の新しい世界の『扉』としてのスクールアイドル

(二話で梨子がスクールアイドルを始めるきっかけになった曲=『ユメノトビラ』)

 

こう考えると他のアニメ内での梨子のセリフなどからも新しい発見があるかも知れませんね

 

 

⑥拙いまとめ と 関連項目 他

 

個人的にはアニメだけで見ればこの曲の解釈は三つ目の『梨子とピアノとスクールアイドル』をメインで考えていたのですが、1stLIVEセンターステージの演出などから一つ目の解釈が有力なのかな、とも思いました

 

また、1stの演出と言えば二番サビ前の『そしてつながる みんなつながる 夜空を照らすためには』の部分での僕らは今の中でのラスサビ前の円陣を連想させるような振りつけが面白かったですね

 

『扉』『階段』というキーワードや桜内梨子の目線で見た曲の歌詞解釈については今後機会があれば別のメモで追記するかもしれないです

 

f:id:pleaselllast:20170730230055p:plain