トリスのメモ帳(37) サンシャイン!!楽曲の歌詞がヤバい (雑談記事)

こんにちはトリスです

たまには歌詞に関する雑談でもしたい!

…ということで今日は考察でもないゆるい記事になります

 

 

さて、Aqoursの歌詞の魅力とは何か?

私はAqoursの楽曲に触れたことが無い方にこう聞かれた時、毎回同じ言葉を返しています

 

Aqours楽曲の歌詞の最大の魅力とは

その曲を歌う瞬間を切りとって表現している『物語』としての側面だと思います

 

そしてこれはAqoursの曲同士の歌詞を比べることで彼女たちの成長が感じられるということでもありますし、同じ曲の中でも変化しているのがとても面白いですね

 

過去にとある記事でも触れたことがありますが、例えば『Step! ZERO to ONE』の歌詞は似た歌詞ながらも最初と最後で微妙に変わっています

 

変わりたい Step! All Right!

 

動き出せ Step! All Right!

 

微妙なニュアンスの違いなのですが最後の『動き出せ』の方が彼女たちが成長して、より積極的な感じがしますね

 

では、その間にどういったプロセスを経ているか?

サビの歌詞を見てみましょう

 

ゼロからイチのを開けよう
変わりたいときなんだ

 

ゼロからイチの段差を越えよう
動きたくなりそうだ

 

さて、ここで最初と最後の『変わりたい』→『動き出せ』の変化に注目してここの歌詞を見比べてみると一番・二番のサビでAqoursがその途中のステップを重ねていることが分かりますね

 

そして、さらにここで対比になっている単語がゼロからイチの『扉』『段差』なのですが、この単語どこかで聞き覚えがあるような気がしませんか?

それは一期挿入歌の夢で夜空を照らしたいですね

 

それは階段 それとも扉

夢のカタチは色々あるんだろう

 

ここで受けると『Step! ZERO to ONE』で夢の入り口として設定している『階段』『扉』の意味が見えてきますね

 

そしてここでこの『夢のカタチは色々あるんだろう』という歌詞を見たことで『未来の僕らは知ってるよ』のとある歌詞が浮かびます

 

未来をどうしようかな!?

みんな夢のカタチを探して 泣いたり笑ったり

 

『扉』も『階段』も、未来に対する積極的なアプローチの一種だと考えると、その方法を探したAqoursの夢(目的)が「廃校阻止」から「一生消えない思い出を作る」に変わったことなどと合わせて見ていきたくなりますね

 

イマを重ね そしてミライへ向かおう! 

 

未来との向き合い方もだんだんと答えに近づいて……

と、こんな風に歌詞のストーリー性を考えた時に魅力溢れる作りになっているAqours楽曲ですが……

 

ですが!

だからこそ、『その曲単体で見た時』 ・『その歌詞一文で見た時』 でも思わずため息が出るほど私が気に入っている歌詞を今回は紹介していきたいとおもいます

ぜひお付き合いください

 

 

まず、単体で見た時に面白いのはラブソングの歌詞ですね

 

①遠く、謎に満ちた愛のうた

 

この歌詞を最初聴いた時、衝撃を受けました

『待ってて愛のうた』は未来に待つ情熱を見つめる少女の歌ですが

まだ遠くて分からないけれど、少しだけ分かり始めた言葉に出来ない想いを歌うのがこの部分です

 

『愛』は見えませんし、触れませんし、嗅げませんし、味もしませんし、聴こえません

 

けれど、少女は五感の全てでそれを受け取ろうとします

愛は見ればきっと青いし、触れば胸を焦がすほど熱いし、嗅げば潮風よりつんとしているのでしょう

……じゃあ、舐めれば苦い?甘い?それとも、酸っぱい?

 

まだ分からないから少女がそれを知る"いつか"に憧れて口ずさむ愛のうた……という構図がこの曲独特の空気感とマッチしています

 

愛のうたの香りは 潮風より青くて
もっと確かめたい香りさ
青く切ない香りさ

 

 

②少女以上の、恋がしたい

 

待ってて愛のうたの話をすると、やはりこの曲の話もしたくなりますね

ある意味このふたつは似ていると言えるかもしれません

 

ここで歌詞に出てくる彼女が言う『少女以上の恋』がイコールで『愛』であるかというと そうではないと思うのですが、その感情にも近づいている部分があるのが面白いですね。特に私が好きな歌詞はこれです 

 

楽しい時間が分かちあえて

悲しいことはどうかな

 

きっと「楽しい時間が分かちあえ」るだけならば『少女の恋』なのでしょう

そこで後半の疑問が芽生える辺りにラブソングらしい魅力があります

 

この曲の魅力を一言で表すならこういった「いじらしさ」でしょうか

その中にいわゆる「エロさ」が隠れるアンバランスさもまた、強く注目したい部分です

 

 

③寝ないよ 休むだけだよ

本当だよ もし嘘だったら桜の木の下に埋めて貰っても構わないよ .

お昼食べて眠くなったから
少し目を閉じた 寝ないよ寝ない 休むだけだよ

ほんのちょっとね

 

うゆ          (※個人的に好き)

 

 

④歌詞の行間から膨らむ情景

 

CYaRon!楽曲の歌詞の魅力のひとつに微妙な表現から浮かぶ情景の鮮烈さがあります

 

なんだか眠れない 今夜は眠れない

想いがずっと騒いでるって

寝返りうってばかり

 

手書きだと照れちゃうね
ちいさな文字をながめ
だんだん下手っぴになってきたみたい
ボールペン くるりとまわした

 

海岸通りで 待ってたのに 
車が走り去るだけさ

 

その小さな動きから歌っている少女の一言で表せない感情に切なさ遣る瀬無さ寂しさがそれぞれどう混じり合っているかが想像出来るのが面白いですね

 

そして場合によってはそれが彼女自身の動きではないのも注目したいです

走り去る車の話を聴いて、その車をぼんやりと目で追う少女の姿が浮かぶならばもう私たちは歌詞の魔法にかかっていることになります

 

似たような歌詞の行間で情景を膨らませる曲と言えば、花丸ソロ楽曲の『おやすみなさん!』などが思いつきますね

 

無理にほっぺたを上げて見る鏡
妙な自分の表情で みごと笑えたよ

 

 

⑤歌い出し一言目 その世界への招待状

 

私がAZALEAの歌詞を見るときに毎回面白いと思っているのは一言目の切り出し方です

強烈な一言目で、そこから続く言葉に引き込まれて行きます

 

もしかして本当のわたしは

地球じゃないところで生まれたかも

 

誰からも 愛されない
言わないで 言いたくなっても

 

そしてその中でも歌詞に仕掛けが含まれているのは『ときめき分類学でしょうか

この曲は文章ごとに区切っても面白く読める歌詞表現が多いですね

 

夢のような景色とかね 夢のように幸せとか
「ように」なんて付けたら 夢じゃないってことなのです

 

 

⑥愛こそ、全て

 

同じようにユニットで見た時、Guilty kissもとても歌詞が魅力的です

中でもGuilty Night, Guilty Kiss!の歌詞はAqours 1stライブの後に畑さんが挙げていたことでも有名ですね

 

全てが終わったあとの空間を見ながら思わず、「すべては過ぎ去ってくの だからこそ綺麗さ」とGuilty Kissの歌を口ずさんでいました。

2月までの日々の日々 2017 | 畑亜貴という概念 - AKI HATA official website -

 

「愛こそ全て」と言う言葉の通り、他のユニット以上にラブソングに振り切っているGuilty kissですがその中にラブライブ!全体と一致する「限られた時間の中の熱い感情」というテーマが見えるのが面白いと思います

 

また、他のユニット以上に曲の中で使われる単語が一致しやすい傾向にあるようです 

 

(Trap in Dice) 恋の罠から

(Trap in Night) 始まりたい

 

ため息の中 罠を仕掛けた
たぶん効いてるの しびれてきたでしょ

 

罠より魔法と言ってみて
そのほうがやむを得ない感じするよ

 

他にもいくつかあるので是非確認してみてください

 

 

⑦意外と少ないあの表現 

 

Aqours楽曲は歌詞の多くが自分たちに語るような口調であることから、一般的なアニソンに比べて体言止め…正しく言えば名詞で区切る形の歌詞が少ない傾向にあります

だからこそ、一部大切な場面でそれが使われることが意味を持ちますね

 

例えばアニメシリーズでも一番最初に流れた挿入歌である青空Jumping Heartから

 

Shining Road

走り出すこの気持ち

 

この部分でしっかりと響くバスドラムの四つ打ちが物語の始まりともリンクしています

そして最初のシングルでもサビの最後の歌詞はその形になっていますね

 

この出会いがみんなを変えるかな
今日も太陽は照らしてる 僕らの夢

 

 

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……と、ざっくりと自分の好きな歌詞について触れてみたのですがいかがだったでしょうか

今回挙げたのはあくまで一部で、とは言え他にも書いていくならばキリがありません

 

ぜひ皆さんもこれを機に歌詞を見ながら曲を聴きなおしてみてはいかがでしょうか

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました