サンシャイン!!のOSTがとてもヤバいので、それを記事にしました(長めです)
- ①そもそもOSTとは?
- ②OSTの魅力とは
- ③『Main theme of Lovelive! Sunshine!』
- ④『想いのかけら』『想いは波に寄せられて』『想いよひとつになれ』
- ⑤『つかめない光』『輝きへの階段』『一緒に始めよう!』
- ⑥『FRIENDSHIP』『DETERMINATION』
- ⑦『友情Diary』『一番大切なもの』『素直になれなくて』
- ⑧『始まりの物語』
- ⑨そしてOSTもセカンドシーズンへ…
- ⑩感謝と関連項目 他
①そもそもOSTとは?
Original Sound Track(オリジナル サウンドトラック)
意味:映像作品のバックグラウンドミュージックや挿入曲、あるいはそれらが収録されたアルバムのこと そのアルバムには劇中未使用の曲が含まれる場合もある
ラブライブ!サンシャイン!!1期にて使用されたものは、去年11月にランティスから発売されたOSTアルバム『Sailing to the Sunshine』に収録されています
いわゆるBGMだけでなく挿入歌もOSTに含まれるのでOPはもちろん、2話で登場した『ユメノトビラ(桜内梨子ver)』やSaint Snowの『SELF CONTROL!!』のフルサイズも収録されていることで話題になりました
各話の歌うメンバーが違うEDが全て収録されているのも魅力ですね
しかし、それ以外の挿入歌に関しては別でフルサイズのシングルCDが発売されていることもあり、サンシャイン‼が好きな方の中にも「実はOSTアルバムは購入していなくて…」というパターンも少なくないような気がします
「あくまでBGMはBGM」という考え方もありますが、サンシャイン‼においてこのOSTは本編と深い関係があります
そして、それはこのOSTアルバムを買った人にしか分かりません
というわけで今回はOST…とりわけ挿入歌ではなくBGMとして利用されているトラックの魅力について話します
購入されている方は是非OSTを聴きながらこの記事を読んでいただけると嬉しいです
②OSTの魅力とは
OSTの魅力は大きく分けて4つあります
まずひとつめは手軽に聴くことが出来ること
勉強や作業中に流す“BGM”として日常にラブライブ!サンシャイン‼の世界の色を添える上で、Aqours自身の曲ほど意識がそちらに向かない、なんというか日常的な心地よさがあります
次にOSTを聴いていると不意に、それが使われたアニメのシーンを思い出してAqoursを近くに感じられることです これは上と重なりますが、意識と無意識の間として絶妙な音楽になっていると思います
そして3つ目はOSTの視点から理解出来るストーリーもあること
例えばピアノのメロディーが入っているOSTならそれは梨子の感情を表していると受け取れます(もちろんそうじゃない場合もありますが)
キャラクターが何かを見た時にOSTのテンポが速くなっていけば、それはキャラクターの興奮が伝わってきます
OSTは使い捨てではないということも重要です
一度出てきたOSTがまた使われるからこそ、その2つのシーンが結び付くこともあります
そして最後がOSTはアニメの中だけにあるものではないこと、BGMではなく楽曲なのだということです
このOSTがBGMとしてではない使われ方をしているシーンは皆さんも知っています
例えば、様々なライブでAqours登場時の一人ずつキャラの出てくるムービーではOST『Main thieme of Lovelive! Sunshine!!』が使われています
2nd ライブツアー埼玉で発表された『夏への扉 Never end ver.』の直前ではOST『想いは波に寄せられて』が使われました
先日から始まったFanmeetingのライブパートでOST『Riko Jump High!!』が使われた際には、それをただのBGMとしてだけではなくサンシャイン‼の楽曲として受け取り自然とペンライトを振った方も多かったように感じました
これからもライブやイベントでOSTが使われる機会はあるように思います
そんな時にOSTを知っていればより楽しめるかもしれませんね
では、次は実際に私がお気に入りのOSTについて記します
OSTアルバムを購入してる方にしか分からない部分に関してはこの文字色で記載します
書かれている時間はCD音源での該当部分です
③『Main theme of Lovelive! Sunshine!』
これに関しては今までも様々なPVで使われ来たので多くの方にとっては一番イメージが強いOSTだと思います
個人的にはアニメ一期の番宣PVのイメージが強いですね
二期のPVでも使われています
1stライブでのNext Step! Project発表PVでは二回使われていますね
ちなみにここで前半に使われているOST『Swingin'&Shakin'』は一期二話冒頭の千歌が梨子を追いかけているシーンでも使われたOSTです
これは二期だと三話の抽選会のシーンでも使われています
メロディーとしては高音は輝きの比喩と言ったところでしょうか
幕が上がるような低音→ほぼ無音→高音で物語が始まっていくといったイメージです
基本的にこのメインテーマは1:30前後のいわゆるTVサイズ的な尺で使われることがほとんどなのですが、特にライブのOPとして使われる際に『Aqours SUPER LIVE』の文字が出る、テンションを挙げていくようなドラムの部分(一期PVで1:30~)がお気に入りですね
このメインテーマに関してはラブライブ!サンシャイン‼という物語の基本的な構図、つまり躓いて起き上がっての繰り返しを描いているように感じます
これはフルサイズでしか収録されていないのですが(2:14~)からの流れはまるで一度消えかけた光が少しずつ大きくなっていくようです
④『想いのかけら』『想いは波に寄せられて』『想いよひとつになれ』
ここではOSTのメロディーがどこか好きかではなく、タイトルから読み取れることもあるという話をします
一期一話、梨子が海の音を聴くために潜ろうとしていたという話をする砂浜のシーン
あそこで流れていたメロディーがOST『想いは波に寄せられて』です
先日の埼玉でのライブで夏への扉 Never end ver.の直前に流れていたことでも知られています(『飛び込んで探そう 潜っちゃって探そう』という歌詞とも合ってますね)
その梨子が一期二話で海に潜って聞いた“海の音”にあたるものがOST『想いのかけら』ですね
作中で言われていた通り、この『想いのかけら』がOST『海に還るもの』のメロディーと一致しています
そして、『海に還るもの』は『想いよひとつになれ』のメロディーに繋がっている
そう考えると『想いは波に寄せられて』で言われている『想い』というのは梨子のピアノへの熱い想いなのかも知れません
想いという単語は二期五話ラストで梨子が言っていた言葉にも繋がります
⑤『つかめない光』『輝きへの階段』『一緒に始めよう!』
ここでは同じOSTが使われているシーンを対比させて考えることの面白さを紹介します
OST『つかめない光』は千歌が何かを掴めないときに何度か使われているOSTです
二期三話の梨子と千歌が深夜に話しているシーンでも使われました
詳しくはこの記事に書いてあります
一期一話と八話の千歌がそれぞれつかめなかったものを考えると、このOSTが改めて使われた二期三話でついに千歌が光を掴んだのも感慨深いですね
OST『輝きへの階段』は一期三話の美渡がライブ会場に来てお客さんで埋め尽くされた時に流れていたOSTです
他に一期十二話の音ノ木坂の前の階段を千歌が駆け上がるシーンでも使われていた『階段』のテーマソングと言えるでしょう
階段と言えば扉と並んでサンシャイン‼の世界では重要なモチーフのひとつでもありますね
OST『一緒に始めよう!』は一期四話にて、ルビィが図書室で花丸を説得する場面でのOSTですね
同時にこれは一期十三話のプールサイドでクラスメイト三人が一緒にラブライブ!に出られないかと言った時のOSTでもあります
その時の千歌の返答こそまさに「一緒に始めよう!」でした
どちらもこのOSTのタイトルが似合うシーンですね
⑥『FRIENDSHIP』『DETERMINATION』
これに関しては実際に並べて聴いていただけば分かると思います
OST『FRIENDSHIP』は一期四話でも五話でも感動的なシーンで使われています
OST『DETERMINATION』を聴いてみましょう
DETERMINATIONは一期十三話……ステージに上がる前の各学年の絡みで使われているOSTです その中でも三年生のシーンを見てください
アニメよりもCDの方が分かりやすいのですが、果南が二人の腰に手を回すところからドラムが入っていますね (1:29~)
何が言いたいかというとこの二曲、ドラムが入ってくるという違いはありますがそれ以外のメロディーはほぼ同一です
このドラムが入ったところからのサビのようなメロディー
私はこのメロディーのことをサンシャイン‼の「裏メインテーマ」と呼んでいるのですが、実はこの「裏メインテーマ」が使われているのはこの二曲だけではありません
感動的なシーンで何度も出てくるこのメロディー
他にどのようなシーンで使われていたかを次で紹介します
⑦『友情Diary』『一番大切なもの』『素直になれなくて』
OSTをよく聴く方に好きなOSTを訪ねると、かなりの確率で挙げられるのがこの三曲……特に『素直になれなくて』については三年生推しの方からの絶大な人気を誇っているように思います
理由としてはそのOSTとしてのクオリティももちろんなのですが、一番の感動的なシーンで完全にキャラの心情を表現しきったメロディーと強弱……OSTを聴いてだけで泣けてくるのも頷けます
OSTに詳しくない方もこれらが使われたシーンのセリフを聞けば納得してもらえるかと
OST『友情Diary』 「ふたりのキモチ」より
ルビィちゃんはスクールアイドルになりたいんでしょ
だったら前に進まなきゃ
『友情Diary』は自分の写真しか入ってなかった花丸の思い出(Diary)の中で初めて親友のための1ページになった瞬間です
そして『友情Diary』は二期の一話 千歌と梨子が砂浜で話すシーンと、五話の梨子がノクターンを飼い主に返して見送るシーンで使われました
友情Diaryはサビが二度あって一度目はピアノだけで弾く旋律、二度目はそれに鉄琴のような高音が混ざっています
「ふたりのキモチ」ではこのピアノが花丸で高音はルビィの比喩として見ていましたが、それが二期では梨子のシーンで多く使われているのも彼女とピアノの関係を考えれば納得です
果南さんはずっとあなたのことを見てきたのですよ
――あなたの立場も
――あなたの気持ちも
――そして、あなたの将来も誰よりも考えている
離れ離れになってもさ
私は、鞠莉のこと……忘れないから
一番大切なものは果南が鞠莉のことを一番大切に思っていたから今まで冷たく当たっていたことが分かるシーンです
九話のアバンでもこのOSTが使われているのですが、そちらはサビまで入らずに切れています
二年前に分からなかったことをダイヤの口から語る際に、途中で切れていたOSTがまた流れ始めるという構図が良いですね
『一番大切なもの』はこの後に十話でも出てきます
それは千歌と梨子がピアノコンクールについて話すシーン
九話でこれ以上ない使われ方をした『一番大切なもの』……よく聴けばピアノで弾かれた主旋律は十話でも完璧にストーリーに合っていたのです
この町や学校や、みんなが大切なのはわかるよ
私も同じだもん でもね、梨子ちゃんにとってピアノは
同じくらい大切なものだったんじゃないの?
その気持ちに……答えを出してあげて
ハグ……しよ?
これはもう完全にこのセリフに視聴者の感情のピーク合わせる力技のOSTでした
だからこそセリフやキャラの表情だけでなくこれもあっての九話『未熟DREAMER』だと思います
二期三話でこの『素直になれなくて』も使われました
それはMY舞☆TONIGHTの直前のダイヤがルビィをハグするシーン
そして…
勘違いしないように!
やっぱり、私たちはひとつじゃなきゃね!
この両方が一期九話で果南と鞠莉にこのOSTが使われた時との対比になっています
そしてこの三曲は全て『裏メインテーマ』であり、『FRIENDSHIP』等と同じメロディーをそれぞれアレンジしたような作りになっています
⑧『始まりの物語』
さて、これで「Sailing to the Sunshine」から紹介するOSTは最後になります
このOSTが使われたのは一期十三話……
いわゆるミュージカルのBGMとして約五分間通しで使われています
ここまでの十二話を総括した「前回までのラブライブ!サンシャイン‼」とでも呼ぶべきあのミュージカルもまた今までのOSTの集大成です
分かりやすい所で言えば、花丸が『お、オラ…私、運動苦手ずら…だし…』と言ったシーンを聞いてください (1:25~)
この高音は四話のアバンなどで使われたOST『夢見る文学少女』のイントロと一致します
他にも『海の音を探して』『小さな奇跡』などの今までに使われていたOSTのメロディーが多数繋がって出来上がっているのがこのOST『始まりの物語』です
前の章で述べた『FRIENDSHIP』『DETERMINATION』『友情Diary』『一番大切なもの』『素直になれなくて』などと同じ「裏メインテーマ」が『始まりの物語』にも入っています
そして何よりもこのアルバムに収録された最後のOSTであるにも関わらず『始まりの物語』というタイトルが良いですね
はじめたい! My Story
叶えてみせるよ……
私たちの物語を、この輝きで!
無駄がなく繋がりすぎて、一期十三話に関してはMIRAI TICKETのイントロもBGMとしてのOSTのように感じてしまうことがあります
これを読んでる方の中にはMIRAI TICKETを聴くと、イントロで自然と十三話の千歌たちの番号を叫ぶ声が聞こえてきてしまう方も居るのではないでしょうか
⑨そしてOSTもセカンドシーズンへ…
当然ながら二期に入ってOSTも新しく追加されたものがあります
特に印象が強いのは二話で使われた『雨の音』でしょうか
最初ちょっと切れてたので上げ直し!
— シューっと🎹 (@shInsideoot) 2017年10月14日
ラブライブ!サンシャイン!!2期2話より「雨の音」#浦の星ピアノ研究会#lovelive_sunshine pic.twitter.com/JhvMbwbrk4
そして一話の終盤の千歌がガオー!!と叫ぶシーン・三話の学校説明会に向けてAqoursが走っているシーンで使われているOST
これを私は二期の『裏メインテーマ』だと思っているので、今後また感動的なシーンで出てくるかもしれませんね
ぜひ皆さんにも確認しておいて欲しいOSTです
個人的には下の動画で0:53頃からのメロディーが特に感情に付けてきていて好きです
ラブライブ!サンシャイン!!2期 1、3話で流れたBGMを弾いてみました🌸
— シューっと🎹 (@shInsideoot) 2017年11月5日
太陽が昇るイメージで、これから何か始まる、という期待感溢れる曲です!#浦の星ピアノ研究会#lovelive_sunshine pic.twitter.com/qV3E77e6UO
このようなOSTも二期のOSTアルバムが発売されるまでタイトルすら分かりません
一期で『海の音』と呼んでいたメロディーも『想いのかけら』というタイトルだったので、もしかすると『雨の音』も違うタイトルがつけられているかも知れませんね
ならばこのタイトルを妄想するというのも今しか出来ない楽しみ方と言えますね
⑩感謝と関連項目 他
今回はまだ発売されていないOSTに関することも必ず書いておきたかったので、シューっとさんに演奏動画の掲載許可を頂きました
今回は本当にありがとうございます
シューっとさんは他の挿入歌に関しても素晴らしい演奏動画をあげられているので皆さんもぜひチェックしてみてください
また、今回はサンシャイン‼のOSTを作ってらっしゃる加藤達也さんにも感謝を述べてここまでとさせていただきます
素晴らしいOSTの世界をありがとうございます
いよいよ明日11/30は、ラブライブ!サンシャイン‼︎サウンドトラック Sailing to the Sunshineの発売日です!全ての劇伴と挿入歌を含む収録時間ギリギリ、大ボリュームの2枚組を是非お楽しみに!✨
— 加藤達也@劇伴作曲家 (@cut_tatsu7) 2016年11月29日
#lovelive
#lovelive_sunshine pic.twitter.com/S4oQCjQ4q1
ここまで読んでいただいた方もありがとうございました
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